わたしたち長期バリュー投資家の主戦場である米国株式市場の歴史を振り返ってみてみると、必ずサイクルがあることが確認できます。
リーマンショックの時は総悲観のなか、本気で金融市場が崩壊するのかわからないぐらい、投資家心理は一方に偏っていました。
しかも、底というより底が抜けたかのような株価に絶望し、期待する投資家はほとんどいないような状況でした。
あの時に、キャッシュがしこたまあれば、一世一代のチャンスをモノにできたはずです。
あの時に、仕込んでいれば、現在のNYダウ2万ドル越えの恩恵を享受でき、早期引退していたかもしれません。
しかし、振り返れば誰でもスーパー投資家になれますが、あの時に大きく買い増す勇気のある投資家は限られていました。
もちろん、バフェットは売らずに買い増しをしたわけですが、日本で尊敬する投資家の一人である「さわかみファンド」の澤上篤人氏もキャッシュ比率がかなり低下させるほど投資をしていました。
澤上篤人
1947年、愛知県名古屋市生まれ。スイス・キャピタルインターナショナルや山一證券のファンドアドバイザー等を務める。80年から96年までピクテ銀行日本代表や同社日本法人の代表取締役等を経て、1996年にさわかみ投資顧問株式会社を設立。1999年には日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信株式会社を設立し、代表取締役に就任。現在は取締役会長。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできるファンド仲間と一緒に「より良い世の中づくり」を目指す。次期代表取締役社長の澤上龍は息子。2009年には、長期投資の先に広がる「かっこ好くお金をつかう先に広がる世界」を世に示すべく、その実践モデルを次々と形にしていこうと、2009年さわかみ一般財団法人を設立。その後、一部の活動を専門的に携わるべく、2014年に公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団 、2015年に公益財団法人お金をまわそう基金 を設立。現在、3つの財団の代表理事を務める。 出展:Wikipedia
普段からバリュー投資とは何かを意識し、行動している投資家がそのチャンスをモノにできたのではないでしょうか。
以前「さわかみファンド」の澤上篤人氏の講演を聞いたことがありますが、株は結構適当な感じの買いでいいような言い方をされていました。
チャートが下がっているとき、つまりみんなが売っているときに、自分が応援したい企業、日本や世界にとって必要と思われる企業に、応援買いのつもりで買うだけだと言うのです。
澤上氏の経歴からすると小難しい話が出てくるのかと思いきや、まったく感覚的な買いを推奨していることに若干怪しさ感じがしましたが、実はバリュー投資家で一番大切なことはわたしも「直感」であると思っています。
市場の雰囲気やその株の動きを見ていると、投資家の心理がある程度把握できます。
その中で、不安が最高潮に達したときに買いを入れるには「直感」がやはり必要です。
そんな時に、売り上げや利益率や経営の見通しなんて見ていれば、投資なんてできるはずがありません。
バリュー投資家は知っています。
一端に大きく振れた株は、逆方向に反転すると一気に駆け上がっていくことを。
ただし、澤上氏が主戦場にした日本の株式市場と米国株式市場を比較すると、圧倒的に米国株式市場が、有利でした。
澤上氏のような直感的投資を米国株に振り向けることで、澤上氏以上のリターンが得られるに違いありません。
投資先の市場を選ぶのも投資家にとって最も大切なことのひとつです。
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