2017/08/15

2017年2Q バークシャーハサウェイの航空株保有比率の変化から読み解く要注目株

2017年第2四半期決算を発表したバークシャーハサウェイ(ティッカーシンボル:BRK)社は、保有株のポートフォリオを変化させました。

いくつか注目点はありますが(最近の記事にアップしていますし今後も頻繁にアップします)航空株の変化から、世界最強の投資家であるウォーレン・バフェットが何を考えているのか読み解く必要があります。


バフェットは過去に航空株への投資で失敗し、自らも反省し「どうかしていた」というような発言もされました。

しかし、最近米国航空株への投資を再開し、バリュー投資家にとって最大の関心事となっていました。

保有銘柄は以下の4つです。

・アメリカンエアラインズ(AAL)
・サウスウエストエアラインズ(LUV)
・ユナイテッドコンチネンタルホールディングス(UAL)
・デルタエアラインズ(DAL)

バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムの教えにもある通り、特定セクターの分散を図りながら、ハイリスクな航空株へ投資をしています。

その後、頻繁にこれら4銘柄の売買を繰り返していました。

そして今回の売買でバフェットの考えがある程度見えてきたように思います。

本命:サウスウエストエアラインズ(LUV)

なぜか理由を説明します。

前回の売買で、サウスウエストエアラインズを買い増しました。
今回、サウスウエストエアラインズ以外の3銘柄を減少させました。

したがって、サウスウエストエアラインズが本命ということになります。
ちなみに、サウスウエストエアラインズは他の3銘柄と比較し、一番PERが高いので相対的に割高であることは間違いありません。

しかし、過去5年程度の業績を見る限り、かなりバフェットが好きな企業であることは間違いありません。

その経営手法も、他の航空株と違い新たなサービスを創造し、航空券が安いにも関わらず従業員の給与が高く利益率も高いのです。

営業キャッシュフローは右肩上がり、BPSも約10年間上昇を続けています。

最近のわたしのブログ記事にもサウスウエストエアラインズのことを何度か取り上げましたが、機は熟しました。
わたしの中でも頭の整理ができました。

ということで、投資家たちがバカンスに出かけて一旦売って下がったと思われるサウスウエストエアラインズの買い増しを実行したいと思います。

ただし、一般の投資家は米国航空株への投資はやめておいた方が良いかもしれません。
なぜなら、投資家心理はテロ等の恐怖に大きく反応し、株が思いっきり下げる局面はいつか訪れます。

それに耐えられる精神力を持っていないのなら、決して手を出すべきではありません。
投資家が一番やってはいけないことは「大きく下げた株を売る」ことです。

テロなんて絶対に起きては欲しくありませんが、バリュー投資家は投資家心理が大きく動いた時、つまり恐怖で売った株に投資することこそが、市場平均を大きく上回るチャンスであることを知っています。


今回紹介する本は、サウスウエストエアラインズの破天荒な経営について書かれた本です。意外と多く出版されています。やはりバフェットは目の付け所が良いのでしょう。


▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年7月30日

マイポートフォリオ 2017年5月13日

▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ

バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える

▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)

保有比率第2位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)

保有比率第3位 コカコーラ(KO)

保有比率第4位 アメリカン・エキスプレス(AXP)

保有比率第6位 IBM