いまとなっては笑い話ですが、本当にあった話です。
その昔、オランダの原型となったネーデルランド連邦共和国で人々はチューリップに魅了され、全財産をチューリップを買うために使い果たしました。
1637年がバブルのピークでした。
そのチューリップバブルは崩壊し、最後にババを掴んだ(最高値でチューリップを買った)一般人が、大切な一度きりの人生において取り戻すことのできない失敗を経験することになりました。
群集心理は怖いです。
歴史は、その群集心理に惑わされ数々の失敗を経験してきました。
しかし、今後もそれは続くのでしょう。
人間は忘れやすい生き物です。
戦争や株式市場の大暴落など、人生の危機ともいうべき人間の失敗を、20年もすれば忘れてしまいます。
当時、失敗した世代の人たちは時間が経過しても、それを忘れることはありません。
当たり前ですよね。
それほど衝撃的な経験を忘れることはできません。
しかし次世代にいくら説いても、理解はしてもらえません。
なぜなら、彼らはそれを身をもって経験していないからです。
よくリーマンショックは絶好の買い時だったという人がいます。
わたしもリーマンショックの時に、投資家心理を大きく揺さぶられた投資家の一人でした。
バックミラーを見ながら「買い時だった」なんていうことはカンタンです。
その時に、投資できた人こそ「賢明なる投資家」です。
いまでこそバリュー投資とはなんぞや、株式投資はサイクルで動き、20年に1回は
暴落が訪れることを理解しています。
いま、リーマンショック級の大暴落が訪れるのなら、
・決して売らない
・できるだけ買う
これを実践するだけです。
なぜこれを実践できる自信があるかと言うと、リーマンショックを経験したからです。
これを文字で読むのと、実体験をした投資家とはイチローとサブローぐらいの違いがあります。
ヘンな例えになってしまいましたが、言いたいことは全然違うということです。
戦争で夫を亡くしたおばあちゃんが、戦争賛成なんていうことはありません。
チューリップバブル、ITバブル(ドットコムブーム)を経験した人たちが、ビットコインやクラウドファンディングに投機することも決してありません。
ましてや、世界で希少と呼ばれ経済学では理解不能なぐらいの投資成績を収めているウォーレン・バフェットが、ビットコインに投資(正確には投機)することなんてありません。
バフェットがビットコインに投資する確率は、昨日わたしが東風荘で出した幻の役満と呼ばれる「四槓子※」ぐらいあり得ません。
※四槓子(スーカンツ)マージャンの役満の中で一番出現頻度の低い役満で、幻と呼ばれている。確率は0.000234%。
これを読まずに株式投資の世界に身を置いている限り、あなたは「群集心理」の一員となりババを掴むリスクが高まります。
ババを掴むことは「ハイリスク ローリターン」に手を出すことと同意です。
「群集心理」ギュスターヴ・ル・ボン 著
▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年2月4日
マイポートフォリオ2016年11月27日
▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ
バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える
▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)
保有比率第2位 IBM
保有比率第3位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)
保有比率第4位 コカコーラ(KO)
保有比率第5位 アメリカン・エキスプレス(AXP)
保有比率第6位 フィリップス66(PSX)