バリュー投資家は、ベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」を読まなければなりません。
バリュー投資とは何か?
投資の定義とは?
安全域とは?
防衛的投資手法とは?
バリュー投資家に限らず、投資家として必ず読んでおいた方がよいです。
自分の投資(と思っている)手法は、ベンジャミン・グレアムの投資の定義に合うか確認しておきましょう。
ほとんどの投資家は、投資ではなく投機をしていることに気づきます。
積極的な投資とは、防衛的投資とは何なのか?
そもそも一般的に考えられていることや、人間としてやってしまいがちな行動は、リスキーであることに気づきます。
なんと初版が1949年ですが、何度読み返しても新たな気づきを与えてくれる良書です。
バリュー投資家のバイブルと言われる所以です。
本の中には、ベンジャミン・グレアムが推奨する防衛的ポートフォリオやドルコスト平均法による買い付けがあります。
今でこそ、分散投資と買いの時間分散とも言うべきドルコスト平均法は、当たり前のように一般投資家にも受け入れられていますが、すでに1949年で推奨していたことに驚きます。
その推奨ポートフォリオはこの通りです。
債券50% 株式50%
わたしのポートフォリオは100%株式ですので、少し行き過ぎていることに反省しなければならないのかも知れません。
ベンジャミン・グレアムは、その50%50%を機動的に動かしても良いと言います。
例えば、最高値を更新し続けているとき(今のような株式市場でしょうか)には、債券75%株式25%というように下げのリスクに強い比率へ変更します。
逆に、なんちゃらショック的な暴落時や、暴落がある程度続いたリーマンショックの時のような株式市場の場合、債券25%株式75%というように、今後の値上がりに備えたポートフォリオを組みます。
これを機械的にシステマティックに実行することが重要と説きます。
投資家心理とは逆の姿勢で臨めということでしょうか。
ベンジャミン・グレアムは後にシケモク投資と揶揄されるような、暴落し見向きもされない株式への投資を推奨します。
その株が本質的価値まで戻る(例えばPBR1倍)と売ります。
このような株式を何十社も保有し、分散させ倒産リスクを下げます。
何十社も企業分析を行い、それらの株価の動きと本質的価値を見極めて売買を繰り返すことは、想像するだけでも大変だと思います。
そんなことはサラリーマン投資家には不可能です。
ですので、それをよりカンタンに実行するための投資方法を、わたしは実行しています。
ベンジャミン・グレアムの投資手法には程遠いように思われるかもしれませんが、実は根本的な考え方の基礎となっています。
いずれにしても、みなさんがベンジャミングレアムの名著「賢明なる投資家」を読むことを強くオススメします。
ちなみに、その本の中には一切その記述はありませんが、ベンジャミングレアムは生涯、女ったらしだったそうです。
いわゆる遊び人だったそうです。
バフェットとは真逆の性格なのでも、面白いですね。
▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年7月30日
マイポートフォリオ 2017年5月13日
▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ
バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える
▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)
保有比率第2位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)
保有比率第3位 コカコーラ(KO)
保有比率第4位 アメリカン・エキスプレス(AXP)
保有比率第6位 IBM