2017/03/20

実際の投資結果と起こらなかったもうひとつの世界の話

昨日の記事がいつも以上に読まれたみたいですので、今日も投資結果とはどういうことなのか記事にしてみます。

積極的すぎる投資家は上にも下にも市場平均以上のリターンもしくは損失を生みます。
これは当たり前の話です。


世の中の投資家たちは、予想をしたがります。
実は、これは投資に限ったことではありません。

経済、スポーツの結果、隣の子供の将来、天気など。
少し考えただけでも、様々なたくさんの予想をしていることに気づきます。

わたしが大学生の時、パチスロをやっていた頃なんて周りの友人たちは完全にオカルトと思われる何かよく分からない前兆めいたモノを真剣に話しているのを聞いて、ワケガワカン気持ちになったことを思い出します。

わたしのように米国株に強気で、トランプ政権になったら株式市場は暴落するとまで言われていたのに、どんどん米国株を買い続けた者のリターンはかなり良いです。

逆に、トランプ政権誕生による株式市場の暴落というウワサのような予想に恐れをなし、選挙前に米国株を売った者は、後悔していることでしょう。
上がってから買い戻すなんて愚行です。
賢明な投資家は絶対にやってはいけないことの一つです。

この二つのストーリーは、真逆の世界です。
いま振り返ってみても、よく分からないのはトランプ政権が誕生したから株価が上昇したのか、逆にトランプ政権にならなかったのなら株価は下落していたのでしょうか?

はっきり言って答えはありません。
トランプ政権にならずヒラリー政権が誕生していたとしたら、株価が上がっていたのか、下がっていたのか、それとも今のトランプ政権以上に上昇していたいのでしょうか?
実際の結果はひとつですので、トランプ政権になって株価が上昇したという事実しか残っていません。

人は、ほとんど結果でしか判断することしかできませんので、起こった世界の結果で物事を捉えがちです。

バフェットは「スノーボール」で描かれているようにカードゲームの「ブリッジ」が趣味で毎日のように友人かインターネットで勝負しているそうです。
実は、わたしも「マージャン」が好きで、インターネット雀荘「東風荘」に毎日アクセスして勝負しています。

「ブリッジ」もそうだと思いますが、「マージャン」の世界ではオカルト的な発想で捨て牌を決める人が存在します。
マージャン専門誌や、あるマージャン道場などもオカルト的な確率を無視した「流れ」や「ツキ」を頼りに捨て牌を決めるなど、どんな世界でも見られる人間心理として不思議な行動を起こす人は多いです。

マージャンの弱い人は、予想をしようとします。
なぜ、弱いのか?
予想は継続して当たらないからです。

結果として当たる時もあります。
たまたま当たり続ける時もあります。
果たして、これが実力なのでしょうか?

違います。
マージャンは確率のゲームですので、打つべき捨て牌があります。
確率的に有利な打ち方をしない限り、平均を上回る勝率を上げることはできません。

たぶん理解できない人には、いくら説明しても理解できないと思います。
マージャンを例にしましたが、投資の世界も同じだと思います。

世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットは「ブリッジ」を通じて株式投資の本質を見抜いているに違いありません。
バフェットは投資の世界で予想することはムダであると言い切ります。

バフェットの投資の真髄は価値評価です。
チャートやタイミングなんて見ていません。
価値です。

市場で何が起ころうと、キャッシュを増やし企業価値を高める企業へ投資を続けます。
市場予想なんてそもそも関係ないのです。

予想を当て続ける自信がある、なんて思っている人は今すぐ投資をやめた方がいいです。
まず「東風荘」で自分の実力を知る必要があります。

みなさんも、マージャンの世界で予想をしない価値のある手を打ち続けることで、投資におけるバフェットの行動と結果を実感してみるのもいいかもしれませんね。

▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年2月4日

マイポートフォリオ2016年11月27日

▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ

バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える

▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)

保有比率第2位 IBM

保有比率第3位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)・・整備中

保有比率第4位 コカコーラ(KO)

保有比率第5位 アメリカン・エキスプレス(AXP)

保有比率第6位 フィリップス66(PSX)