2017/05/08

バリュー投資家は常に逆張りで行動すべきだが「バフェットの逆」は絶対にやめておけ

アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが言うようにバフェットのいうことは、だいたいあっています。
しかし、今回のIBMへの投資のように失敗することもあります。
ここで言う失敗とは市場平均に負けることを意味します。
バフェットは失敗したと言いながらも利益を得ています。

しかし、バフェットそんなところを目指しているのではなく、市場平均をはるかに凌駕するようなリターンを狙っています。

短期的にではなく長期的に。

今回のIBMへの投資のように思うような6年間を見られなかったことをバフェットは反省します。
これも経験です。

これからも失敗することはあります。
しかし失敗から何を学び行動するのか、これが重要です。

バフェットは数多くの投資をしてきました。
トータルでは市場平均を大きく上回っていますが、個別の投資だけでみると失敗もあります。

バフェットは勝つ確率の高い投資をします。
確率ですので、うまくいかないことがあるのは当たり前です。

イチローがヒットより凡打が多いですが、相対的にヒットの確率が高いのですごいのです。

バフェットの投資勝率は、他の投資家を大きく上回るのです。

しかも、バフェットは負け幅が極端に少ない投資家であると言えます。
これは、バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムに学んだバリュー投資の一番大切な要素である「安全マージン」が効いているからです。

世の中にローリスク・ハイリターンやハイリスク・ローリターンはあまり存在しませんが、株式投資の世界ではしばしばそのような状況となります。

例えばリーマンショックのような暴落時には、リスクが極端に高いように思える状況が実はローリスク・ハイリターンとなり得ます。

投資の世界は投資家心理で動きますので、極端に下方向へ振れた場合、チャンス以外のなにものでもないのです。

また逆のパターンで考えてみますと、ITバブルやリーマンショック前の状態は強欲が蔓延したハイリスクローリターンの状態であったと言えます。

そういう意味においても、バリュー投資家として逆張りの姿勢で投資に望まなければなりません。

トレンドフォロワー的な投資とは負ける確率が極めて高い投資なのです。
まず、投資家としてこれを理解しなければ市場平均を打ち負かすことは無理です。

株式投資の大原則は「安く買って高く売る」です。

これは賢明な投資家でも難しいですが、逆に「高く買って安く売る」ことを避けるぐらいはできるともいえます。

とにかく逆張りが大事です。

最後に、逆張りが大切だと言いながら、絶対にやってはいけない逆張りがあります。

それは世界最高の投資家であるウォーレン・バフェットの逆を行く行動です。

例えば、バフェットが売ったIBM株を拾うように買ってしまったあなた。
それは、地獄への第一歩とも言うべき愚行になるでしょう。

わたしは常に逆張りですが、バフェットの投資行動に対してはフォロワーになります。
できるだけ、早くフォロワーになることが重要です。

バフェットのニュースを聞いたその夜に、バフェットより多くの(1/3より多い2/3)IBM株を売りました。
強めのフォローで対応すべきです。


▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年2月4日

マイポートフォリオ2016年11月27日

▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ

バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える

▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)

保有比率第2位 IBM

保有比率第3位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)

保有比率第4位 コカコーラ(KO)

保有比率第5位 アメリカン・エキスプレス(AXP)

保有比率第6位 フィリップス66(PSX)