株式投資の世界には、分散投資と集中投資があります。
ひとつの籠にすべての卵を入れるなと呼ばれ、リスクを分散する効果が見込めるのが分散投資ですが、分散すればするほど市場平均に近づきます。
一方、集中投資とはバフェットの師匠であるフィリップ・フィッシャーの提唱する集中投資で最大限集中したとしても20%が限度であると主張しています。
わたしは集中投資を実践しています。
従って、基本的には集中しすぎても20%以内に抑えるように努力しています。
フィリップ・フィッシャーが言うように、買い時点で20%以内だったとしても値上がりにより20%以上になった場合は、そのままでも売ってもいいという、どちらでもよいスタンスです。
一時的にトランプラリーで、ウェルズ・ファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)株が大きく値上がりし20%を大きく上回る保有比率になっていました。
わたしはそのままのスタンスを取りましたが、バックミラー的に振り返ってみると、短期的に言えば、20%まで売ればよかったということになります。
この先、さらに値上がりが期待できますので長期的判断として自分は正しいと信じています。
ウェルズ・ファーゴ(WFC)株はこのまま保有し、他の投資を増やしていくことで保有比率を下げていきます。
これをノーセルリバランスと言います。
売ってリバランスをする方法もありますが、売却手数料や税金を払うことになりますので、リターンが減少する可能性があります。
そういう意味でもノーセルリバランスが正解です。
このように、集中投資でも20%という大胆な投資方法があるにも関わらず、1銘柄に100%投資している素人投資家が存在します。
これは無謀としかいいようがありません。
ブログネタとしては面白いですが、ルーレットの数字にすべて賭けるようなものです。
また、素人投資家は過去の経験にバイアスがかかります。
例えば、1銘柄への集中投資で成功します。
これを実力と勘違いして、成功体験として同じような行動を取ってしまいます。
投資家にとって一番大切な、人間心理の勉強をしなければこのような行動を取ってしまいがちです。
しかも、失敗をする前はイケイケドンドンですので、周りが何を言っても耳に入りません。
投資の歴史を振り返ると、そのような若者がいつの時代にも存在します。
これは過去も未来も、存在し続けます。
人間心理とは不変です。
いつの時代もかわりません。
人間は、すぐに忘れます。
特に株式投資の世界はそうです。
20年もすれば、過去に失敗を経験した投資家たちは引退しています。
新たに登場した、裸の王様たちが幅を利かせます。
しかし、潮が引いた時にホンモノかニセモノか、わかります。
地震が起きるまで、耐震性能がある家なのか分からないのと同じです。
わたしは、阪神淡路大震災で被災しました。
あの時も、すべての家が倒壊している中で、積水ハウスだけが微動だにしていないことを覚えています。
家を買うなら積水ハウスです。
話がそれましたが、無謀と賢明の間に大きな違いがあることを理解しましょう。
これはフィリップ・フィッシャーの著書です。
とにかく読めば当記事の意味が理解できます。
▼マイポートフォリオ
マイポートフォリオ 2017年2月4日
マイポートフォリオ2016年11月27日
▼わたしの投資方針
わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ
バフェット銘柄の買うタイミングをPERで考える
▼わたしのポートフォリオ保有比率上位銘柄まとめ
保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)
保有比率第2位 IBM
保有比率第3位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)
保有比率第4位 コカコーラ(KO)
保有比率第5位 アメリカン・エキスプレス(AXP)
保有比率第6位 フィリップス66(PSX)