2017/08/21

割高なグロース株は投資収益の先食い。ハイリスクローリターンのワナ。

グロース株の代表であるFANGやFANNGやFAANGやFAAMGなど、FANGの進化系銘柄が株式市場の注目の的です。
人気銘柄であり、将来性に疑いの余地のない有望な企業の集まりです。

株式投資には、グロース株投資、バリュー投資と呼ばれる手法が存在します。


グロース株は株価が割高であったとしても企業の将来性を見越して買い、その成長の恩恵を受けます。

バリュー投資は、それを提唱したベンジャミン・グレアムが実践したように、いわゆるシケモク銘柄のような本質的価値を下回る売られ過ぎた株へ投資し、本質的価値と同水準に達すれば売るという手法です。

これらは一見、まったく違うような投資手法ですが、共通点はあります。

それは、現在の割安感を求めるのか、将来的な割安感を求めるのか、その時期が異なるだけなのです。

現在の価値を図る手法としてPERやPBRが代表的です。
ベンジャミン・グレアムは基本的にPBRが1倍以下、つまり解散価値以下の値段で買います。
価格が安ければ安いほど良いのです。

企業の将来性などは、ほとんど気にしません。
そして重要なことは、広く分散した投資を実践するということです。

そのような株価がついた企業は、実際解散することで価値がゼロになることもあります。
従って、広く分散することは必須となります。

一方、グロース株は現在の価値などほとんど気にせず、将来性つまり売り上げや1株当たり利益、1株当たり純資産などの成長率に賭けます。
もちろん営業キャッシュフローも重要です。

現在の価格か?将来の価格か?どちらに賭けるほうが勝つ確率が高いのでしょうか?

わたしは、現在の価値に重きを置いたバリュー投資の方が、勝つ確率が高いと思います。
なぜなら、将来の見通しほどアテにならないことは言うまでもありません。

まして、IT企業の将来なんてわかる人なんているとも思えません。
(ソフトバンクの孫正義氏もただのラッキーボーイの可能性すらあります)

また、PERやPBRが割高な株は、投資収益を先食いしていることに他なりません。
将来的には市場平均や業界平均に落ち着くと思われます。

最近のアマゾン(AMZN)の株価が停滞することも、必然です。

上昇し続ける株は、世の中に存在しません。

上がり過ぎた株は必ず調整し、下落します。
そして最終的に、平均的なPERに落ち着くのです。

ということは、割高なグロース株投資は、ハイリスクローリターンの可能性があるということです。


最後に、投資の世界で一番、難しいことは「売り」だと思います。

グロース株は、売り時がわかりません。
せっかく予想通り上昇したとしても、それを途中で売ってしまったり、反転してから売ってしまったりと、買い以上に売りをどのような判断で実践するか、答えがありません。

そんな難しい投資を、わざわざ選ぶ必要があるのでしょうか?

わたしはバリュー投資を実践します。


知る人ぞ知るバリュー投資家必読の書です。
この赤本の見た目と内容は、投資家として大きなインパクトを与えられること間違いなし。


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わたしのバフェット流米国株投資基本方針まとめ

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保有比率第1位 ウエルズファーゴ(WFC)

保有比率第2位 バークシャーハサウェイ(BRK.B)

保有比率第3位 コカコーラ(KO)

保有比率第4位 アメリカン・エキスプレス(AXP)

保有比率第6位 IBM