2017/11/14

「高値づかみ」はハイリスク、「暴落時の買い」はローリスク

株式投資を始めた人たちは、ある程度同じような失敗を経験して成長していきます。
しかし、投資で成功するためには、失敗は必要なのです。



失敗せずに投資の世界で成功を収めることなどあり得ません。
成功すれば、謙虚さを忘れ、よりハイリスクな投資に手を染めることになります。

そして初めての大暴落で株式投資の世界から退場を迫られることになります。

過去の実績が、その投資家の実力ではありません。

運が左右される複雑な世界で、実力を発揮するには、いかに勝つ確率を高めていくかにフォーカスしなければなりません。

結果は、たまたま起こった結果です。
起こらなかった結果も考慮する必要があります。

オークツリーキャピタルマネジメントのハワードマークス氏も同じようなことを言っています。

例えば沖縄にスキー場を建てた、誰が考えても無謀な判断をします。
しかし、たまたま1,000年に一度の大寒波がやってきて沖縄に大雪が降り続け、そのスキー場は大儲けします。

これは、たまたま起こった結果がドンピシャでハマっただけのただのラッキーでしかありません。
そもそも沖縄にスキー場を建てるという、沖縄の気候を無視した判断が間違っているのです。

これを投資に当てはめると、様々なことを考えさせられる機会になります。

例えばビットコインに投資しまくっている、投資の世界に足を踏み入れたばかりの向こう見ずな若者(某有名ブロガー)がいます。

そもそもこれを投資と呼びませんが....。

そんな若者が莫大な投資リターンを得たとします。
その若者は、ビットコインで大成功する法則なる本でも執筆するでしょう。

講演会でも引っ張りだこ、ブログもアクセスは急上昇...。

果たして、何の根拠もなく投機したその通貨なるものが、上昇する要因ってなんでしょうか?
価値そのものよりも、上昇しそうだという思惑が買う要因です。

そんな投機家たちが群がってワイワイ騒いだ結果、さらに上昇し、その上昇が原因でさらに上昇するということにでもなるでしょう。
いまのビットコインがそんな感じでしょうか。

こんな話は、オランダのチューリップバブルに代表されるような歴史上何度も繰り返してきたことなのです。
忘れたころに、形を変えてやってくるのです。

ITバブル、不動産バブル、サブプライムローンなど....。

そして一番言いたいことを言います。

投機に限らず、投資の世界においても「上昇したから」とか、「さらに上昇するだろう」という理由で買いにいくことは高値掴みになりかねず、それは買う人がいなくなった時点で暴落に転じます。

高い価格で買った投資対象は、上値は限定的で暴落待ちのような状態です。
また、本質的価値より高い価格で買った株(例えば今ならアマゾン)は、利益の先食いに他なりません。

そのような投資で市場平均に勝つことはありません。

逆なんです。
暴落している株、投げ売りしている株を買うことで、市場平均を上回ることができます。

しかし、そんなチャンスは少ないので、待っていてばかりでもいけません。
ある程度の下げは、サイクル的に訪れるのでそんな時に買うだけもよいのです。

決してやってはいけないことは、上昇しているからという理由で買うことです。
いまの相場はそんな感じですね。

米国株市場は調子が良すぎました。
オークツリーキャピタルマネジメントのハワードマークス氏は野球で言うと9回の表か8回の裏と言うような発言もされています。

わたしは、キャッシュポジションを拡大させることに集中しています。

そして、電話がかかってきたら大きく投資するだけです。
いまは、そんな株は数少ないです。

そういえば、昨日GE(ゼネラルエレクトリック)からワン切りの電話がかかってきましたね。
電話が鳴り続けるのを待ちましょう。

どんなにしょうもない企業でも、下げ過ぎたなら買う価値は訪れるのです。


投資家なら必読の書です。
これを知らずに投資するのは無謀です。
イケハヤに読ませたい(笑)


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マイポートフォリオ 2017年7月30日

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